アルギニンと相性が良いシトルリンとは？

シトルリンとは、遊離アミノ酸の一つでウリ科の植物に多く含まれ食品から摂取できます。スーパーアミノ酸と呼ばれ、疲労回復、筋肉増強、精力増強、集中力や記憶力向上といった効果が期待できます。アミノ酸の状態で生体内に存在しており、特にアンモニアから尿素を生成する回路で重要な役割を果たしています。

実はそのシトルリンですが、アルギニンと1対1の割合で摂取することで、 精力維持に最も⾼い相乗効果が得られると期待されています。

体内のシトルリンが増加すると同時にアルギニンが増え、体内の一酸化窒素の濃度が上昇します。この一酸化窒素には血管拡張作用があるため、血流量が増加してパフォーマンスを向上させます。また、運動によって生じるアンモニアなどを素早く除去してエネルギーの生成を促進する働きもあります。つまり、勃起に必要な拡張作用と合わせて、持続するためのエネルギーをサポートしてくれるということです。

シトルリンを多く含む食品としては、スイカ・メロン・きゅうり・ズッキーニ・冬瓜・ゴーヤなどです。若々しさのサポートとして、肌を酸化のストレスから守る抗酸化作用もあるので、若さを保つためにも積極的に摂取していきたい成分の一つです。

効果的な摂取方法とサプリを飲むタイミング

シトルリンは体内でアルギニンに変換され、アルギニンの一部はシトルリンに変換されることからセットで摂取することが望ましいと言われています。シトルリンは、過剰摂取による健康被害は報告されていません。1日の摂取目安は0.8g程度とされ、これを食品から摂り入れるには、スイカ1/7個、キュウリ56.5本などという量を摂取する必要があります。これは通常の食事メニューのなかで毎日摂取することは現実的には少し難しいかもしれません。

一方のアルギニンは1日の摂取目安は1g〜8g程度とされ、食事からの摂取も可能です。しかし、重点的に摂取しようとすると高カロリーなものもあり、エネルギー量が大幅にアップしてしまう恐れもあります。高カロリー食材に含まれるアルギニンを摂取しようとして、栄養が偏ってしまうと肥満や生活習慣病のおそれがあり、本末転倒の結果になってしまいます。

栄養管理を細かくされている方であれば問題ないかもしれませんが、いまは食事と合わせてサプリメントで必要量を正しく摂取することが主流になってきています。 サプリの場合は、飲み方によって吸収効率も変わってきますので、利用される場合は成長ホルモンが最も分泌される「就寝前の空腹時」に摂取するとより一層効果的です。